記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

トクザワさんのベースについての考え方

7回目に間に合ったのはトクザワさんでした。早い者勝ち。思いついた順に。



#007 fortune
今日は珍しく仕事をはやくあがらせてもらえた。ようやく愛犬の“いぬ”と思う存分ふれあえる。と、心弾ませて帰宅したらいぬどころかあいつもいなかった。
玄関に居付いている地縛霊「昴」に訊いてみると一緒に散歩に出かけたらしい。最近、ようやくジジイが怖くなくなってきたため自己紹介らしきものをしたんだ。ジジイの名前がジャニーズっぽいのが少し癪に障ったよ。俺の爺さんよりしっかりしてるし。

着替えて、今日はもう時間が遅いのでメガネだけにして近所を回ってみた。すぐ近くの公園にあいつといぬがいた。ボール遊びをしている。珍しく微笑ましい光景だ。よかった、犬飼って。本当によかった。ほのぼのするんだもん。怖くないんだもん。ちゃんと声出してるしさ。覇気があるよね。

THERE IT GOES! FETCH IT!
うーん。どうして英語で躾けたんだろうか。本格的だね、随分と。そしていぬ頭いいな。まだ1歳とちょっとのはずなのに。なんかプロみたいだよ、お前ら。ボール持ってきた後の動作が軍隊みたいだもの。
LIE DOWN!
まさに軍隊。トイプードルなのに。伏せしてから微動だにしないよ。
TURN AROUND! THE COURSE is 2o’clock! GO!
ええええ。やりすぎ。
そしてできるのかよ。いぬ。頭よすぎやしない。方向までわかるって、それ。

「あ、おかえり。」
俺が近付くといぬも駆け足でやってきた。本当に犬って可愛いね。でもさっきは少し怖かった。
「ただいま。ていうかいつの間にこんな躾をしていたの。」
「そんなにやってないよ。元から頭良かったみたいだね。SALUTE!」
「えええ。なんでそんなにマニッシュなの。怖いよ。そしてやらなくていいよ、いぬ。」
実際、風貌からの予想よりも頭が良いようだ。きちんと今の俺の、やらなくていいよ、という指示にも従っている。確かに忠実な犬がよかったけどなんだか騎士みたいだよ。すごく健気に思えたのでご褒美に砂肝をあげた。砂肝をあげながらひとつ、また気になることがあったので訊いてみた。

「なんで買ってやったリード付けてないの。」
「付ける必要がないから。」
驚いたことにいぬはリードを付けなくても逃げないらしい。それどころかマーキングや匂いを楽しむ行為も主人であるこいつが指示を出すとただちにやめて散歩を再開するらしい。
そしてまだ散歩を初めて日が浅く、いわばこの辺りの犬社会の中では新参者であるのにもかかわらず、あのクレイジードッグで有名な坂本さんの犬も吠えかかるどころか目を合わそうともしなかったらしい。犬は飼い主に似るとはいったがここまでとは。実力的には明らかに坂本さんの犬の方が上なのに勝ってしまう辺りがそっくりだ。

俺が越してきた当初、深夜、コンビニに一緒に買い物に行ったことがあった。こいつは別に今までどおり一人で行っても大丈夫だと言ってはいたが、一応女の子だから一人でこんな時間に買い物に行かせるのは忍びない。田舎だから近所のコンビニとは言ってもチャリで10分ほどかかる。
あいつ曰く、最近は家が増えてきて昔よりは寂しくなくなったらしい大通りだって街灯が本当に少ない。正直、俺の方が一人で歩きたくない気分だった。しかも、
コンビニの前までくると、若者がたむろってた。
俺は外見に反して平和主義者なんだよ。ヘタレとしか評価されないけど、暴力的なことには反対なんだ。おまけに妙に目力が強いから目があうと、まずガンをとばしてると勘違いされやすい。今はメガネかけてるから大丈夫かな、なんて思っていたら茶髪のにいちゃんが、
「孔明さん、どうも。」
とか言ってきてまじびびった。
えええ。こいつそういう筋の人なの。こいつはのんきに
「テスト休みに入ったんだね。確かつぎ赤点だと進級ヤバイんじゃないの。」
とか普通に会話していた。実は凄い強い奴だったんだろうか。力的にか。権力的にか。どっちもなのか。そうなのか。
店内に入ってすぐにその辺の事を問いただしたら、深夜に作業していたら近所の公園でケンカしていてうるさかったから注意したときに知り合いになったらしい。
「どうやって止めたの。まさか実力行使したわけ。」
「バカか、てめえ。そんなに力あるわけないでしょ。」
「え、何。そういう筋の上の人と知りあいだったりするの。」
「そんな知り合いいないよ。きちんと話し合いしただけだよ。」
全員を座らせて20分程説教したらしい。
「お前、よくそんなことできるよな。」
「だよね。人間の集中力って大人でも10分が限界らしいし、ほんとよく話聞いててくれたよね。」
そこじゃねえよ。

家まで帰るといぬを家にあげてやる為に足をふいてやらなくてはならない。いぬに、ちょっと待ってて、と言おうとしたら既にドアの一歩手前のところできちんとおすわりをして待っていた。健気。まだちいさいんだから少しくらいワガママでもいいんだよ。

「どうやってこんなに言うこときくように躾けたの。スパルタ教育とかしてないよね。」
「目を見て言い聞かせただけだよ。ちゃんと話せば大抵のことは分かってもらえるよ。」
それって凄く理想的だけど、そんなに上手くいくものなの。あの人たちはいわゆる不良だし、いぬに至っては人間じゃないし。
「お前いっそのこと政界とかに進出すればいいんじゃないの。」
返事は意外なことに
「それはいくらなんでも無理だよ。」だった。
なんでも人間にはひとりひとり個性があるのと同じように考え方や主義主張のベースが存在するものらしい。ベース自体を分かり合えるようになるのが一番理想的だけれど無理な物は無理。だからベースとは違うところで互いを認め合わないといけないものなのらしい。

「でも人間って普通自分の主義に照らし合わせて評価してもらいたいものなんでしょ。」
と、言われたけれど俺には以上のことがすぐには理解できなかった。
「もう少しくだいて説明してよ。」
「だから・・・
たとえば、あんたが買ってきたブランド物の服を、あたしはブランドの価値が分からないからって評価しなかったらちょっと頭にくるでしょ。だからと言って、あたしのベースで、『その服、ブラッディ・ネクタルにでてくるやつみたいでかっこいいね。』っていう認め方をしてもあんまり嬉しく思わないんでしょ。そういうことだよ。」
「ちょっと待って。『ブラッディ・ネクタル』って何。」
「ホラー映画だよ。」
なるほどね。

こいつは始終こんなことを考えているわりには最近、うさぎとかねことかがでてくる漫画にはまっている。珍しく丸尾末広とかの怖い絵柄じゃないやつだったから俺も読んでいた。
本当に一緒に住めばもっと理解できるものかと思っていたがますます分からないことが増えていく。どうなってんのかね。ほんと。でも向こうは向こうで俺に対して理解できないことが色々あるらしい。確かに友人たちから、外見と中身が一致しないよな、とはよく言われるけれど、どう見ても普通じゃないこいつにはあまり言われたくないものだ。いいじゃねえか、俺がブロス読んでたって、世界の美術館揃えてたって。

雑誌を読んでいると占いコーナーが巻末にたいていある。
ここでまた俺は悩んでしまう。俺は8月11日生まれ。そしてあいつも8月11日生まれ。血液型もAB型で一緒。こんなに性格が違うのに占いで同じカテゴリっておかしいだろ。ためしにこの間変わり種だけど「どうぶつ占い」もやってみた。これも一致した。しかもひつじ。おかしくね。ひつじって。俺はまだ分かるけどあいつはどっちかといえば黒豹だろ。
唯一違う干支だって自他ともに認める怖がりの俺がネズミなのはわかるけど、あいつがウサギって。占いってあてにならないんだな。

その時暇だったから、玄関のジジイ「昴」のも占ってやった。
なに、8月12日生まれなわけ。俺らの次の日に誕生日かよ。1928年・・・。
ペガサスだった。
ジジイには全く何の責任もないけれどムカつく。この気持ちは分かってもらえると思う。
fin.

だそうです。
やっていることの意味はよくわかりませんが、愛国党の人たちが一生懸命なのは伝わってくる。
いいかどうかは別問題としてね。それはいろんな人がいろんな判断をすること。
そういうこと?

ツヅク
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

JuhlaSisko シノダ

Author:JuhlaSisko シノダ
シノダ レイコ

1987年 5月生まれ。
JuhlaSisko、制作担当。
三度の飯と同じくらい編み物が大好き。生まれも育ちも茨城。


ミコシバ デミコ

1987年 10月生まれ。
JuhlaSisko、設計担当。
口も悪いが手も早い。生まれも育ちも茨城。


【活動歴】
2009年   創作人形ユニット「雑用姉妹」結成。

2010年5月 デザインフェスタに初参加。

2014年   創作人形ユニットから創作編みぐるみユニットに。
      このころから作品の販売を開始する。

2015年末  本格的に作品の販売活動を始める。

minne

Twitter

QR Code

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。