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驚いたこと。

「小説家になろう」のページを借りてこんなやり取りをしていました。

(まさに今アメブロさんへお引っ越し中)


しかし“もう新しい仕事も入ることだし、この二人は一旦眠らせて、ほかのやり方にしましょう”

と、そのページを畳もうかとしていた時に、なんとメッセージをくれた人がいることが判明しました。続きを待っていて下さっているようです。


どうしようか・・・と言っていたら“お前書いておけ”と言われたのでミコシバが書きました。前よりはまじめに書きましたよ。




#011 adaptation
“こんなどうしようもない俺の日常に興味を持ってくれる人、ありがとう。”

色々な事柄に忙殺されてないがしろにしていたブログを更新しながら思った。
久しぶりにアクセスしたらコメントが付いているんだもの。いるんだね、実際。
ブログって芸能人のものが読む用で、一般人は主に便利な日記帳として使っているんだと思っていたよ。
更新はリカちゃんキャッスルのくだりでストップしていた。

あれからそんなには時間はあいていないと思う。
けど、けっこういろんなことがあったね。それも一応リカちゃんキャッスルがきっかけだった。
工場は、ていうか城全体にわたって大人でも楽しめるような配慮がされていた。歴代のリカちゃんがズラリと並ぶ様は壮観だった。
俺は男兄弟だけど幼稚園時代から女の子に囲まれて遊ぶようなことが割とあった。
成長に従って“気持ち悪い”という感覚が湧いてきたのでそういうサロンからは小学校低学年で卒業したが、人形遊びは好きな方だった。

男子のおもちゃは機能美を追求していると思う。対してお人形遊びにはデザインの美しさがある。組み合わせは無限大だし各々の個性が問われる。
幼稚園時代にはジェニーちゃんのスカートの新しい着こなしを開発し、ちょっとしたファッションリーダーになった。
もちろんそんなことは誰にも口外しない。あいつになんてもっての外。間違いなく馬鹿にされるもん。

しかしその馬鹿にされるであろう眠っていた俺のガールズ・ファッションセンスが今、日の光を浴びている。

肩までの緩いロングウェーブの髪。
オフホワイト系のブラウジングトップスに黒のショートパンツを合わせる。
たっぱがあるから濃い色のベストをアクセントにつける。中折れ帽もおまけで。で、筒丈の高いブーツを合わせると。

俺、ゴッド オブ ゴッド。
凄くね。天才じゃね。俺。ちょっと富樫さんに協力してもらって着せてみたけど。ノーメイクだけど。
あいつが普通に見えるもの。良いんじゃないちょっと。かなりいいんじゃない。
誰も俺を讃えてくれないから心の中の俺のホムンクルスから賛辞を受ける。

いやいや、それほど大したことじゃないんだよ。まあ、ヒントはリカちゃん人形だね。ついつい買って帰ってきてしまった人形を見ながら、昔悪ふざけでもらったプレゼントの中に女性用のウィッグがあったことを思い出してね。かぶらせてみたらなかなか丁度よくってね。で、この際だから服も買えてみればいいんじゃねえか、ということに成りまして。“新婚のところ悪いんだけどさー”と連絡をとってみたら快諾してくれて。こんなに服貸してくれて。良い子なんだよなあ。富樫さん。良い人と結婚できてホントによかったよ。ホント。

“間の抜けた顔してるけど、やっぱり合わないってことなわけ”
心の対話はカットインされた。
中身が変わるわけはなし。
“ふぬけた面さらしてんじゃねえ”が非常に柔らかく表現されているから、富樫さんの手前ということを考慮しているんだな。
富樫さんはすごくいいと褒めてくれた。

旦那さんが留守だとはいえ家に上がりこんでこんなにお世話になってしまった。なにもなしというのはあり得ない。
近くのショッピングセンターでちょっとしたものを御馳走したら、ついでにあいつの服を少し見立ててくれた。俺の趣味でいくとどうしてもモノトーンになってしまう。選んだ服はパステルカラーの彼女らしいかわいらしいものだった。お礼に一着プレゼントした。可愛い妹としてなんのこだわりもなく付き合える友人がいるのはいい。
帰りの車内でもあいつはウィッグをつけていてくれた。俺があれほど褒めたことよりも、富樫さんからの一言の方が効果があったようだ。
癪に障る。発起人は俺じゃねえか。確かにセンスは同じクラスのレヴェルであったとしても。まあ俺は男だし。富樫さんより可愛くないし。何を言ってるんだ俺は。

帰ってきたら昴のジジイといぬの反応が若干違ったことが気にかかった。
ジジイは“新しい女か?”と訊いてきた。
めんどくせえから死んでからボケんなよ。どうしたら家主の彼女をさしおいてその家に他の女を連れてくることが出来るんだよ。

ジジイが言ったことを伝えるとあいつは歯を見せて笑った。ちゃんと。普通に。怖くなく。



俺たちの間柄について知ってる友人たちに相談することがある。
俺は人運に恵まれているからこんなくだらない事でもちゃんと聞いてくれる。一回は馬鹿にされるけど。

けっこうな割合で“そういう人の持っているものを変えたりするのはよくないんじゃないか”と言われる。
俺は自分で言っちゃうけど単純な奴だから“そういうものか”なんて思ってた時期もあった。だけど。

あいつは女の子のはずなのに、ハーゲンダッツは大好きなのに、甘いものが苦手。
だからプレゼントの時にお菓子とかでごまかしたりできなくて泣く泣く怖い人形とか買いに行かなきゃならないはめになる。
そんなあいつが何てことない普通の日にお菓子の本を読んでいた。調理器具の名称について質問された。
誰か誕生日とかなのか、と尋ねると“甘いもの嫌いだっけ”と訊き返された。俺にくれるやつだった。

あいつなりに“合わせよう”という気持ちがあるようだ。そういえば昔、画を描いているあいつに近いようなことを訊かれたことがあるし。
ためしに、“笑ってみ?”とやったら、やってくれたけど笑顔じゃなかった。
夜が明けるまで二人で馬鹿みたいににらめっこのようなことをやった。
探究心の塊のような奴だから始めるととことんやる。こっちもこっちで、人に何かを教える快感というものがうまれてきてあれやこれややった。

なんとか形になってきたが“わざとらしい感じがする”ということでOKが出なかった。煮詰まってきた感が否めなかったのでお茶を淹れに行った。
淹れながら“未開の地の原住民に言葉を教えてる人みたいだ”と思った。

お茶を手にリビングに戻ってくるとあいつが無言で俺の足元を指差した。
ん。何かいる。
よくみたらデカイ芋虫だった。
深夜にも関わらず大きな声で奇声を発してしまった。危うくカップを落としそうになる。
ムカつくことにあいつはこれまでで一番いい笑顔をしながら“虫じゃないからよく見てみなよ”と言った。

確かに虫じゃないな。ん。
ん。ん。ん。ん。え。こゆび。小指!
ぎゃあと叫んで今度こそカップを落とした。あいつは大爆笑してる。
ええええええええええ。
小指。なんのだよ。誰のだよ。なんでだよ。なんで笑ってるの。笑うのかよ。

笑いながらあいつがひょいと持ち上げたのは美術用の手のモデル人形だった。
“こういうことでしょ。こんな感じなんでしょ。”



こんな感じで笑顔は習得できた。いきなり出すのではなくて、二重構成で仕掛けてくるあたりに悪意を感じる。まじで怖かったんだよ。
俺じゃなくたってあれは怖いと思うよ。自然な感じを追求するために俺を追い詰めないでくれ。

やればできることを実感したのか今度は上手な泣き方を研究するようだ。感受性は豊かなのに表現が拙い事で損してるところがあると思う。まあいいことなんじゃないの。

そんな訳で今夜も感動系のDVDを鑑賞する。
感動系をうたうものはあからさまなくらいそのポイントポイントを誇張している。そんな感じでどこか冷めている自分もいる。
だけどさ、こういうのって始まると結局最後まで見ちゃうんだよね。そして絶対に泣いちゃう。対して全く動じない俺の彼女。

どんな時も冷静沈着。俺が女だったら惚れてるな。
だけど俺は男で君は女。
一般的なひな型に何でもかんでもはめようとするのは善くないと思う。けど快適に暮らしていく努力は大切だよ。

いぬが見当たらないので家の中を探していた。
いぬにとってはここが初めての家。快適になじむのに努力なんていらない。
いぬはジジイに寄り添って眠っていた。

ジジイは快適になじみ過ぎだ。
fin.

だけど、引っ越しした後のあっちのページはどうしましょうか。
どうやってお知らせすればいいでしょうか。
ひっそりやっているからね。
ツヅク
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プロフィール

JuhlaSisko シノダ

Author:JuhlaSisko シノダ
シノダ レイコ

1987年 5月生まれ。
JuhlaSisko、制作担当。
三度の飯と同じくらい編み物が大好き。生まれも育ちも茨城。


ミコシバ デミコ

1987年 10月生まれ。
JuhlaSisko、設計担当。
口も悪いが手も早い。生まれも育ちも茨城。


【活動歴】
2009年   創作人形ユニット「雑用姉妹」結成。

2010年5月 デザインフェスタに初参加。

2014年   創作人形ユニットから創作編みぐるみユニットに。
      このころから作品の販売を開始する。

2015年末  本格的に作品の販売活動を始める。

minne

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